Podea-01はどこまで微細カット加工できる?


 Podea-01を買ったのは、ペーパークラフトのカットがめんどくさいから、レーザーで簡単にカットしたい!ってのが一番の理由。で、これ、どこまで細かいカットができるか試して見た。特に、レーザーで焼いているから、どのくらいのカット幅になるのかがとても知りたい。カッターで切る場合はレーザーで焼くのと違って、紙が「細る(ほそる)」ことはない。だがPodeaだといくらか焼けてなくなってしまうので、いくら精密にカットしてもサイズが変わってしまう。もし1mmも焼けてしまうようなら、かなり頭の痛いことになる。

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 というわけで、まずは幅1mmごとに紙をカットしてみた。使用した紙は厚さ0.15mmほどの、コピー紙よりもちょっと厚めの紙。白いのはカットしづらいので、クリーム色の紙をカットしてみた。結果は次の通り。色が白いが、ほんとはちょっとクリーム色の紙である。

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 うーん、せっかくマクロ撮影したけど、これでは今ひとつ分かりづらい。カットの幅は1mmごとなので、レーザーで焼いたところは0.1mmとか0.2mmくらいかな、って感じだ。

秘密兵器でカット幅を測定する

 というわけで、ここで秘密兵器登場。じゃーーん、「クラックスケール」! こいつは建築用の工具の1つで、コンクリートのひび割れの幅なんかを測るための金属製のスケールだ。こいつでカット幅をチェックしてみる。ちなみに、シックネスゲージっていう、金属部品の隙間の幅などを測るスケールも持っているが、紙にはちょっと使いづらく、だめだった。

 クラックスケールを当てて拡大撮影したのが次の写真。使ったのは、シンワのクラックスケール。目盛りはmm単位で表記されている。黒いバーの幅が、その数値の幅に相当する。

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 レーザーカットの幅は、この写真で見ると、0.10mmと0.15mmの間くらいか。細いのだと0.10mmかそれ以下に見えるのもあるけど、実はよく見るとカット幅はけっこうバラバラだ。1本おきに太かったり細かったりしているけど、これはヘッドの往復に応じて変わってるみたいだ。

 場合にもよるけど、レーザーのフォーカスが合っていないと、もっとカット幅が太くなる。で、0.5mmとかそれ以上の幅になると、フォーカスが合わなくてカットできなくなるようだ。これはかなりピント(フォーカス)が合っている状態だ。いつもこのくらいの調子でカットできればいいのだが、紙が反り返ったりするともっと太くなってしまう。紙押さえの方法はもう少し工夫の余地があるようだ。

 これだけでは何なので、紙を変えてもう1つやってみた。今度は厚さ0.25mmくらいの、もっと厚くて赤い紙でやってみた。「ミ・タント」という名前の色画用紙だ。

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 カット跡がちょっと潰れてくっついているようにみえるが、これでもきちんとカットされている。カット幅はやはり0.10~0.15mmの間くらいだ。

結論:レーザーによるカット幅はかなり細い

 というわけで、結論から言うと、うまくフォーカスが合っていて、Podeaの調子がいいときは(紙が反り返ったりせず、レーザーパワーも必要最小限にうまく設定できたときは)、「カット幅はおおむね 0.10~0.15mm ぐらい」で収まる感じだ。もうちょっと悪いかと思っていたけど、かなりいい感じ。ただし、レーザーパワーが大きすぎると(つまりヘッドの移動スピードが遅すぎる場合は)、カット幅がもう少し広くなる(焼け焦げる部分が多くなる)ようなので、うまく使いこなすためにはレーザーパワーの調整も必要だ。

おまけ:微細ペーパーカット加工してみる

 カット幅がだいたいだが分かったので、ちょっと細かいペーパーカットをしてみた。直径20mmの丸い紙の周囲に切れ目を入れたパーツ(紙ブロック?)を量産してみた。

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Q:ここで問題です。

  紙同士を組み合わせるために切れ目を入れたいが、その幅は何mmにすべきか? 厚さ0.25mmの紙を使うと仮定する。

 正解は、紙の厚さ0.25mmから、先ほど調べたレーザーカットの幅を引けばいい(レーザーカットの焼け跡分だけ、カットが太るから、その分を引いておく)。今回はレーザーカット幅を0.12mmぐらいと見積もり、0.25mmから0.12mmを引いて、幅0.13mmの切れ目を入れることにする。Illustratorだと、幅0.13mm、長さ5mm程度の長方形を用意し、円から長方形の部分を切り抜けばいいだろう。

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 これで先ほどの紙をカットしてみた。カット結果は次のような感じ。紙の下にあるのは、以前紹介した金網のテーブルだ。金網を置いておくと、紙が変色しなくていい。赤の色が変だが、これはカメラのせいだな。

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 拡大するとこんな感じ。かなりきれいに切れている。白以外の紙なら、カットの調子がいい。

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 ちなみに、切れ目部分のカット跡はこんな感じ。こんな細いパーツがちゃんと残っているのがすごい。

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 カット幅も調べてみましょ。おおーーっ、ほぼ予定通りの0.25mm弱ぐらいになっている(わずかに薄くしとかないと、ガバガバになっちゃうので)。

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 で、これを組み上げるとこんな感じ。白い方はカレンダーの台紙で作ったプロトタイプなので、日付がいっぱい入っている。。。。。

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 なんかいい感じに仕上がったようだ。割と微細加工できるね、Podea-01。偉いぞ。後は、カット位置の位置決め方法さえなんとかできれば、もっと便利に使えそうだ。ちなみに、切り口がレーザーで焼け焦げてちょっと黒くなるので、白いペーパークラフトには不向きかも。これはどうしたもんかねぇ。そのうち、何か考えよう。

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2 コメント

  1. まんねん より:

    とても、素晴らしい実験で感動しました。
    私もレーザー加工機に興味を持っていましたが
    貴方の素晴らしい記事で、この機種にすると決めました。

    良ければ、私のブログでこの記事を転載させて頂きたいのですが
    駄目でしょうか?